晴れることを知らない空

無数の槍が僕らに突き刺さる

あぁ　この槍を受け止めきることはできない

僕らはただただ傘を使って防いでる

僕らはただ刺さるだけでそれを抑えきれない

空は漆黒に染まる　視界は暗黒に包まれる


君を幸せにしたいと思ったよ

でもそれ以上に自分の幸せを願う僕がいる

悲しいくらい雨は冷たくて

僕はご機嫌を取ろうと君に飴を与えてる

この世界の誰よりも単純な僕は

不器用なことに自分しか見られない


雨は今も降り続く

雨はいつまでも冷たく

そして寂しがり屋


僕は飴を与えるだけの脳しかない

そしてたまに自分で食べる


あの雲を越えたい

君はあの雲の上にいる


あの雲を引き裂きたい

君もろとも


あの雲が逃げた

君も一緒に


あの雲を追った

また槍が降り注いだ


僕は全身の痛みを誤魔化そうと飴を舐めた

そして自分の傷を舐める

気が付けば君は空から降り立っていた

気が付けば雨は止んでいた

そして飴を二人で分け合った